山口県の災害一覧|南海トラフ地震・豪雨災害【市町村別危険度チェック】

都道府県別|災害傾向と防災対策

2021年8月、記録的大雨。山口県に集中豪雨が降り注ぎました。山口市、防府市、周南市など県央部で土砂災害が発生し、多くの住宅が被害を受けました。防府市では、土砂崩れにより住宅が倒壊し、2名が犠牲になりました。「また防府で土砂災害か」。2009年の防府豪雨災害の記憶が、県民の脳裏によみがえりました。

2009年7月21日、防府豪雨災害。1時間に80mmを超える猛烈な雨が防府市を襲いました。土石流が市街地を襲い、特別養護老人ホームが被災し、入所者7名が犠牲になりました。合計14名が亡くなりました。この災害は、「山口県も豪雨災害のリスクが高い」という事実を県民に突きつけました。

山口県は、三方を海に囲まれた本州最西端の県です。瀬戸内海、日本海、響灘に面し、複雑な海岸線を持ちます。台風や梅雨前線による豪雨、高潮や高波による浸水、そして土砂災害。多様な災害リスクを抱える地域です。

そして、南海トラフ巨大地震のリスク。山口県では、最大震度6弱から震度6強の揺れが想定されています。下関市、宇部市、山陽小野田市など瀬戸内海沿岸部で大きな揺れが予測されています。瀬戸内海沿岸部では、最大3-4mの津波が想定されています。

さらに、活断層のリスク。菊川断層が下関市を通過しており、この断層が動けば、下関市で最大震度6強の揺れが想定されています。

加えて、河川氾濫のリスク。錦川、佐波川、厚東川など主要河川は、豪雨時に氾濫し、広範囲で浸水被害が発生する可能性があります。

本記事では、山口県で過去25年に起きた災害と、あなたの住む市町の具体的なリスクを解説します。まず、あなたの地域の危険度を把握するところから始めてみましょう。



あなたの市町の災害リスク診断【19市町完全チェック】

山口県の災害リスクは、地形によって大きく異なります。沿岸部を襲う津波・高潮、都市部を襲う地震、河川流域を襲う洪水、山間部で発生する土砂災害。あなたの住む市町がどのリスクに晒されているのか、以下の表で確認してみることが重要です。

🔴 超高リスク地域(複合災害が特に重複)

市町地震津波豪雨土砂最大の脅威
下関市🔴 震度6強想定🟠 津波3m到達🟠 木屋川🟠 警戒地震(菊川断層)+津波+高潮+河川氾濫+土砂
防府市🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟠 佐波川🔴 超警戒地震+津波+河川氾濫+土砂(2009年・2021年被災)
山口市🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟠 椹野川🔴 超警戒地震+河川氾濫+土砂(2021年被災)
周南市🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟠 錦川🟠 警戒地震+津波+河川氾濫+土砂

🟠 高リスク地域

市町地震津波豪雨土砂最大の脅威
宇部市🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟠 厚東川🟠 警戒地震+津波+河川氾濫+土砂
萩市🟠 震度6弱想定🟠 津波到達🟠 阿武川🟠 警戒地震+津波+河川氾濫+土砂
岩国市🟠 震度6弱想定🟠 津波4m到達🔴 錦川氾濫🟠 警戒地震+津波+河川氾濫+土砂
光市🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟡 注意🟠 警戒地震+津波+土砂
長門市🟠 震度6弱想定🟠 津波到達🟡 注意🟠 警戒地震+津波+土砂
柳井市🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟠 柳井川🟠 警戒地震+津波+河川氾濫+土砂
美祢市🟠 震度6弱想定🟡 注意🟠 警戒地震+土砂
山陽小野田市🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟠 厚狭川🟡 注意地震+津波+河川氾濫
周防大島町🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟡 注意🟠 警戒地震+津波+土砂+孤立警戒
和木町🟠 震度6弱想定🟠 津波4m到達🟡 注意🟡 注意地震+津波
上関町🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟡 注意🟠 警戒地震+津波+土砂
田布施町🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟠 田布施川🟡 注意地震+津波+河川氾濫
平生町🟠 震度6弱想定🟠 津波3m到達🟡 注意🟡 注意地震+津波
阿武町🟠 震度6弱想定🟠 津波到達🟡 注意🟠 警戒地震+津波+土砂

【凡例】 🔴:極めて高い|🟠:高い|🟡:注意が必要

【重要】 山口県全域で地震のリスクがあります。沿岸部では津波・高潮、都市部では河川氾濫、山間部では土砂災害(2009年・2021年の教訓)。全市町で備えが必要です。


🏠 地震リスク:菊川断層と南海トラフの脅威

山口県には、菊川断層という活断層が下関市を通過しています。この断層が動けば、下関市で最大震度6強の揺れが想定されています。

震度6強の揺れとは、立っていることが困難で、固定していない家具は倒れる揺れです。耐震性の低い建物は倒壊する可能性があります。

そして、南海トラフ巨大地震。山口県では、最大震度6弱から震度6強の揺れが想定されています。下関市、宇部市、山陽小野田市など瀬戸内海沿岸部で大きな揺れが予測されています。

南海トラフ巨大地震は、30年以内に70-80%の確率で発生すると予測されています。これは、明日来てもおかしくない確率です。

家具は固定していますか?耐震診断は受けましたか?非常持ち出し袋は玄関に置いていますか?地震への備えを進めていくことが大切です。


🌊 津波・高潮リスク:三方を海に囲まれた脅威

南海トラフ巨大地震が発生した場合、山口県瀬戸内海沿岸部では最大3-4mの津波が想定されています。下関市、宇部市、山陽小野田市、周南市、防府市、光市、柳井市、岩国市など瀬戸内海沿岸部の市町で津波のリスクがあります。

岩国市では最大4m、その他の沿岸部では最大3mの津波が予測されています。津波の到達時間は、地震発生から1時間から2時間程度と予測されています。揺れを感じたら、沿岸部にいる方は速やかに高台へ避難することが重要です。

また、台風接近時には、高潮による浸水のリスクがあります。満潮の時刻と台風の接近が重なると、特に危険です。気象庁の高潮警報に注意し、早めに避難することを心がけましょう。


🌧️ 豪雨・河川氾濫リスク:錦川の脅威

錦川は、山口県を流れる主要河川です。全長約110km、岩国市、周南市などを流れます。豪雨時には氾濫のリスクがあります。

佐波川は、防府市、山口市を流れます。厚東川は、宇部市、美祢市を流れます。椹野川は、山口市を流れます。これらの河川流域では、豪雨時に氾濫のリスクがあります。

大雨が続いた時、川の水位が上がり始めた時、早めの避難を心がけることが大切です。警戒レベル3(高齢者等避難)が出る前に、自主避難を始めることを強く推奨します。

ハザードマップで自宅の浸水想定深を把握しておきましょう。1階が水没する可能性がありますか?避難場所と避難ルートを確認しておくことが不可欠です。


⛰️ 土砂災害リスク:防府の教訓

2021年8月、記録的大雨。山口県に集中豪雨が降り注ぎました。山口市、防府市、周南市など県央部で土砂災害が発生し、多くの住宅が被害を受けました。防府市では、土砂崩れにより住宅が倒壊し、2名が犠牲になりました。

2009年7月21日、防府豪雨災害。1時間に80mmを超える猛烈な雨が防府市を襲いました。土石流が市街地を襲い、特別養護老人ホームが被災し、入所者7名が犠牲になりました。合計14名が亡くなりました。

防府市、山口市、周南市、下関市、萩市、岩国市など山間部を抱える市町では、豪雨時に土砂災害が発生しやすい地形です。土砂災害警戒区域に指定されている場所も多数あります。

崖の近く、沢沿い、急傾斜地にお住まいの方は、大雨が続いた時、山の様子を注意深く観察することが大切です。小石が落ちてくる、水が濁る、地鳴りがする。これらは土砂災害の前兆です。自治体の避難情報を待たずに、明るいうちに避難することを強くお勧めします。

💡 土砂災害ハザードマップは「わがまちハザードマップ」で確認できます。


山口県の災害特性|なぜリスクが高いのか?

山口県が複合的な災害リスクを抱える理由は、5つの要因が重なっているからです。

まず、三方を海に囲まれた地理的特性。瀬戸内海、日本海、響灘に面し、複雑な海岸線を持ちます。台風接近時には、高潮や高波による浸水のリスクがあります。

次に、南海トラフ巨大地震による津波のリスク。瀬戸内海沿岸部では、最大3-4mの津波が想定されています。

さらに、活断層の存在。菊川断層が下関市を通過しており、この断層が動けば、最大震度6強の揺れが想定されています。

そして、豪雨と土砂災害のリスク。台風や梅雨前線により集中豪雨が発生しやすく、山間部では土砂災害が発生しやすい地形です。2009年の防府豪雨災害では、14名が犠牲になりました。

最後に、複数の主要河川の存在。錦川、佐波川、厚東川、椹野川など主要河川は、豪雨時に氾濫し、広範囲で浸水被害が発生する可能性があります。

この5つの要素が重なり、山口県は「地震・津波・高潮・豪雨・土砂災害・河川氾濫」の複合リスクを抱える地域なのです。


📱 公式情報を今すぐ確認しよう

災害から命を守るには、正確な情報を素早く入手することが不可欠です。以下の公式サービスを活用してみることが大切です。

山口県防災Web では、避難情報、避難所の開設状況、気象警報、各市町のハザードマップなどを提供しています。地震や豪雨、津波、高潮に関する情報や、災害発生時の行動指針も掲載されています。

山口県防災メール は、山口県の防災情報メール配信サービスです。地震情報、気象警報、避難情報、津波情報などをメールで受信できます。登録は無料です。

公式の防災情報はこちらからすぐ確認👇
※アプリは家族全員・実家・離れて暮らす家族にも共有しておくと安心です。

各市町のハザードマップ も必ず確認しておきましょう。「下関市 ハザードマップ」「防府市 ハザードマップ」などで検索すれば、詳細な津波浸水想定区域や洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域、避難場所を確認できます。

わがまちハザードマップ(国土交通省) は、住所を入力するだけで、津波、洪水、土砂のリスクを確認できる全国統一システムです。山口県のすべての市町に対応しています。

🧭 お住まいの地域のハザードマップをチェック

「わがまちハザードマップ」では、全国の市区町村の洪水・津波・土砂災害などの
ハザードマップをまとめて確認できます。まずは自分の地域を検索してみましょう。

▶ わがまちハザードマップを開く

※都道府県 → 市区町村を選択して、最新のハザードマップを確認できます。

これらを日頃から確認し、家族全員がアクセスできるようにしておくことが重要です。

過去25年の主要災害|教訓を未来に活かす

2021年 記録的大雨|土砂災害で2名犠牲

2021年8月、記録的大雨。山口県に集中豪雨が降り注ぎました。山口市、防府市、周南市など県央部で土砂災害が発生し、多くの住宅が被害を受けました。防府市では、土砂崩れにより住宅が倒壊し、2名が犠牲になりました。

この豪雨は、「防府の土砂災害リスクは今も高い」という事実を県民に再認識させました。山間部にお住まいの方は、大雨が続いた時、山の様子を注意深く観察することが大切です。自治体の避難情報を待たずに、明るいうちに避難することを強くお勧めします。


2009年 防府豪雨災害|14名犠牲

2009年7月21日、防府豪雨災害。1時間に80mmを超える猛烈な雨が防府市を襲いました。土石流が市街地を襲い、特別養護老人ホームが被災し、入所者7名が犠牲になりました。合計14名が亡くなりました。

この災害は、「山口県も豪雨災害のリスクが高い」という事実を県民に突きつけました。防府市の土砂災害警戒区域は、今も多数指定されています。ハザードマップで自宅のリスクを確認し、早期避難を心がけることが大切です。


今日からできる備え|命を守る3つのアクション

1. ハザードマップで自宅の危険度を確認する(5分)

「わがまちハザードマップ」または「お住まいの市町名 ハザードマップ」で検索してみましょう。津波浸水想定区域、洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域。この3つを確認することが重要です。

自宅が沿岸部にある場合は、津波浸水想定区域や高潮浸水想定区域を確認してください。河川の近くにお住まいの場合は、浸水想定深を把握しておきましょう。避難場所と避難ルートを確認しておくことが不可欠です。


2. 避難場所までの時間を測る(30分)

実際に歩いて避難場所まで行ってみてください。スマホで時間を計測し、実際のルートを確認します。夜間、雨天時も想定してみましょう。高齢者や子供のペースで歩いた場合、何分かかりますか?

津波や土砂災害の場合は、時間との勝負です。警戒レベルが上がったら、即座に避難することが求められます。


3. 家族で避難ルールを決める(10分)

「地震が来たらどこに集合するか」「津波警報が出たらどうするか」「高潮警報が出たらどうするか」「大雨で川が氾濫しそうな時はどうするか」「大雨で土砂災害の危険がある時はどうするか」。具体的な場所と行動を決めておきましょう。連絡手段も確認していきましょう。災害伝言ダイヤル171の使い方を、家族全員が知っていますか?

非常持ち出し袋は玄関に置いていますか?中身は確認しましたか?家具は固定していますか?7日分以上の備蓄はありますか?できることから始めていきましょう。


まとめ|山口県民が今すぐやるべきこと

山口県は、地震、津波、高潮、豪雨、土砂災害、河川氾濫の複合リスクを抱える地域です。2009年の防府豪雨災害では、14名が犠牲になりました。2021年の記録的大雨では、防府市で2名が犠牲になりました。

これらは、決して過去の話ではありません。次の災害は、明日かもしれません。

菊川断層が動けば、下関市で最大震度6強の揺れが想定されています。南海トラフ巨大地震が発生すれば、県全域で震度6弱から震度6強の揺れが想定されています。瀬戸内海沿岸部では、最大3-4mの津波が想定されています。台風接近時には、高潮による浸水のリスクがあります。豪雨時には、土砂災害や河川氾濫のリスクがあります。

最低限の備蓄量

  • 水:7日分以上
  • 食料:7日分以上
  • 医薬品:普段より多めのストック

今週やること

  • ハザードマップで自宅のリスクを確認
  • 津波・高潮避難場所と避難ルートを確認
  • 非常持ち出し袋の確認
  • 家族で避難ルールを確認
  • 7日分以上の備蓄を確認
  • 家具の固定
  • 土砂災害警戒区域の確認

備えに関する具体的なリストと、家族構成別の必要量については、以下の記事で詳しく解説しています。

📦 防災の全体像をまとめて確認したい方へ

各都道府県記事では地域特有のリスクを解説していますが、 まずは「最低限そろえるべき防災用品」を一覧で把握しておくことも重要です。

▶ 防災グッズ12点チェックリストを見る

三方を海に囲まれた山口県。その特性を理解し、備えを進めていってください。それが、あなたと大切な人の命を守る第一歩です。


よくある質問(FAQ)

Q1. 山口県で最も危険な災害は?

地域によって異なります。防府市・山口市など県央部では土砂災害(2009年・2021年の教訓)、下関市では地震(菊川断層、最大震度6強)、沿岸部では津波・高潮、河川流域では河川氾濫が代表的なリスクです。

Q2. 防府豪雨災害(2009年)から学ぶべき教訓は?

最も重要な教訓は、「自治体の避難情報を待たずに、明るいうちに早期避難する」ことです。1時間に80mmを超える猛烈な雨により、土石流が市街地を襲いました。特別養護老人ホームが被災し、入所者7名が犠牲になりました。土砂災害警戒区域にお住まいの方は、大雨が続いたら早期避難を心がけましょう。

Q3. 菊川断層が動いた場合、どのくらいの揺れが想定されますか?

下関市で最大震度6強の揺れが想定されています。家具の固定、耐震診断、非常持ち出し袋の準備が重要です。

Q4. 錦川、佐波川、厚東川沿いに住んでいます。洪水・氾濫発生時、まず何を確認すべき?

自治体からの「警戒レベル情報」をチェックしてみてください。高齢者など避難に時間がかかる人はレベル3、全員避難対象はレベル4が目安です。あらかじめハザードマップで自宅が浸水想定区域か確認し、該当する場合は事前に避難ルートと持ち出し品を準備しておくことが重要です。

Q5. 南海トラフ巨大地震が発生した場合、山口県はどのくらいの被害が想定されますか?

県全域で震度6弱から震度6強の揺れが想定されています。瀬戸内海沿岸部では、最大3-4mの津波が想定されています。岩国市では最大4mの津波が予測されています。津波の到達時間は1-2時間程度と予測されています。

Q6. 台風接近時の高潮対策は?

気象庁の高潮警報に注意し、早めに避難することを心がけましょう。満潮の時刻と台風の接近が重なると、特に危険です。沿岸部にお住まいの方は、ハザードマップで高潮浸水想定区域を確認し、避難場所と避難ルートを確認しておいてください。


山口県の災害・防災について、情報やご意見をお聞かせください。サイト自体も、さらに充実したものにいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました