2016年4月14日と16日、2度にわたる激震。熊本地震。マグニチュード6.5の前震、そしてマグニチュード7.3の本震。益城町では、2度とも震度7を観測しました。1つの地域で震度7が2回発生するのは、観測史上初めてのことでした。熊本県内で273名が犠牲になりました。
前震で「もう終わった」と安心して自宅に戻った住民を、本震が再び襲いました。多くの住宅が、前震で耐えた後、本震でとどめを刺されるように倒壊しました。この「2度目の激震」という特異な経過は、防災の常識を覆しました。「一度大きな地震が来たら、もう安心」ではなかったのです。
熊本城の石垣は各所で崩落し、天守閣の瓦も崩れ落ちました。阿蘇地域では大規模な土砂崩れが発生し、南阿蘇村では橋が崩落し、多くの集落が孤立しました。益城町の市街地は、木造住宅密集地域が壊滅的な被害を受けました。
そして、2020年7月、球磨川豪雨。記録的な豪雨により、球磨川が氾濫しました。人吉市、球磨村など球磨川流域で大規模な浸水被害が発生し、特別養護老人ホームが浸水し、入所者14名が犠牲になりました。県内全体で67名が亡くなりました。
熊本県は、活火山・阿蘇山を抱える県です。阿蘇山は今も活発な火山活動を続けており、噴火時には降灰や噴石のリスクがあります。加えて、有明海・八代海に面した沿岸部では、高潮や津波のリスクもあります。
さらに、布田川断層帯・日奈久断層帯という活断層が県内を通過しており、これらの断層が動けば、再び大きな揺れが想定されています。
本記事では、熊本県で過去25年に起きた災害と、あなたの住む市町村の具体的なリスクを解説します。まず、あなたの地域の危険度を確認するところから始めましょう。

あなたの市町村の災害リスク診断【45市町村完全チェック】
熊本県の災害リスクは、地形によって大きく異なります。断層帯周辺を襲う地震、球磨川流域を襲う洪水、阿蘇山周辺の火山災害、沿岸部の津波・高潮、山間部の土砂災害。あなたの住む市町村がどのリスクに晒されているのか、以下の表で確認していただくことが重要です。
🔴 超高リスク地域(複合災害が特に重複)
| 市町村 | 地震 | 豪雨 | 火山 | 土砂 | 孤立 | 最大の脅威 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 益城町 | 🔴 震度7×2回(2016年被災) | 🟡 注意 | – | 🟠 警戒 | – | 地震(2016年最大被災地・木密延焼) |
| 南阿蘇村 | 🔴 震度7想定 | 🟠 白川 | 🔴 阿蘇山 | 🔴 超警戒 | 🔴 完全孤立 | 地震(2016年被災)+火山+土砂+孤立 |
| 人吉市 | 🟠 震度6強想定 | 🔴 球磨川氾濫 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫(2020年被災) |
| 球磨村 | 🟠 震度6強想定 | 🔴 球磨川氾濫 | – | 🔴 超警戒 | 🟠 孤立警戒 | 河川氾濫(2020年被災)+土砂+孤立 |
| 八代市 | 🟠 震度6強想定 | 🔴 球磨川氾濫 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫(2020年被災)+高潮 |
🟠 高リスク地域
| 市町村 | 地震 | 豪雨 | 火山 | 土砂 | 孤立 | 最大の脅威 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 熊本市 | 🔴 震度7想定 | 🟠 白川 | 🟡 注意 | 🟠 警戒 | – | 地震(2016年被災)+河川氾濫 |
| 宇土市 | 🔴 震度6強想定 | 🟠 緑川 | – | 🟡 注意 | – | 地震(2016年被災)+河川氾濫 |
| 宇城市 | 🔴 震度6強想定 | 🟠 浜戸川 | – | 🟠 警戒 | – | 地震(2016年被災)+高潮+土砂 |
| 阿蘇市 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 白川 | 🔴 阿蘇山 | 🔴 超警戒 | 🟠 孤立警戒 | 火山+地震+土砂+孤立 |
| 菊池市 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 菊池川 | 🟡 注意 | 🟠 警戒 | – | 地震+河川氾濫+土砂 |
| 玉名市 | 🟠 震度6弱想定 | 🟠 菊池川 | – | 🟡 注意 | – | 河川氾濫+高潮 |
| 山鹿市 | 🟠 震度6弱想定 | 🟠 菊池川 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫+土砂 |
| 合志市 | 🔴 震度6強想定 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | – | 地震(2016年被災) |
| 大津町 | 🔴 震度7想定 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 🟠 警戒 | – | 地震(2016年被災)+土砂 |
| 菊陽町 | 🔴 震度7想定 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | – | 地震(2016年被災) |
| 西原村 | 🔴 震度7想定 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 🔴 超警戒 | 🟠 孤立警戒 | 地震(2016年被災)+土砂+孤立 |
| 御船町 | 🔴 震度6強想定 | 🟠 緑川 | – | 🟠 警戒 | – | 地震(2016年被災)+河川氾濫+土砂 |
| 嘉島町 | 🔴 震度6強想定 | 🟠 緑川 | – | 🟡 注意 | – | 地震(2016年被災)+河川氾濫 |
| 益城町周辺・甲佐町 | 🔴 震度6強想定 | 🟠 緑川 | – | 🟠 警戒 | – | 地震(2016年被災)+河川氾濫+土砂 |
| 芦北町 | 🟠 震度6弱想定 | 🟠 警戒 | – | 🔴 超警戒 | 🟠 孤立警戒 | 土砂+高潮+孤立 |
| 津奈木町 | 🟠 震度6弱想定 | 🟡 注意 | – | 🟠 警戒 | – | 土砂+高潮 |
| 水俣市 | 🟠 震度6弱想定 | 🟡 注意 | – | 🔴 超警戒 | – | 土砂+高潮 |
| 天草市 | 🟠 震度6弱想定 | 🟡 注意 | – | 🟠 警戒 | 🟠 孤立警戒 | 高潮+土砂+孤立 |
| 上天草市 | 🟠 震度6弱想定 | 🟡 注意 | – | 🟠 警戒 | 🟠 孤立警戒 | 高潮+土砂+孤立 |
| 苓北町 | 🟠 震度6弱想定 | 🟡 注意 | – | 🟠 警戒 | 🔴 完全孤立 | 高潮+土砂+孤立 |
| 氷川町 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 氷川 | – | 🟡 注意 | – | 河川氾濫+高潮 |
| 美里町 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 緑川 | – | 🔴 超警戒 | 🟠 孤立警戒 | 河川氾濫+土砂+孤立 |
| 長洲町 | 🟠 震度6弱想定 | 🟡 注意 | – | 🟡 注意 | – | 高潮 |
| 和水町 | 🟠 震度6弱想定 | 🟠 菊池川 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫+土砂 |
| 南関町 | 🟠 震度6弱想定 | 🟡 注意 | – | 🟠 警戒 | – | 土砂 |
| 玉東町 | 🟠 震度6弱想定 | 🟠 菊池川 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫+土砂 |
| 大津町周辺・南小国町 | 🟠 震度6強想定 | 🟡 注意 | 🟠 阿蘇山影響 | 🔴 超警戒 | 🔴 完全孤立 | 火山+土砂+孤立 |
| 小国町 | 🟠 震度6弱想定 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 🔴 超警戒 | 🔴 完全孤立 | 土砂+孤立 |
| 産山村 | 🟠 震度6強想定 | 🟡 注意 | 🟠 阿蘇山影響 | 🔴 超警戒 | 🔴 完全孤立 | 火山+土砂+孤立 |
| 高森町 | 🟠 震度6強想定 | 🟡 注意 | 🟠 阿蘇山影響 | 🔴 超警戒 | 🔴 完全孤立 | 火山(2016年被災)+土砂+孤立 |
| 山都町 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 緑川 | – | 🔴 超警戒 | 🔴 完全孤立 | 河川氾濫+土砂+孤立 |
| 氷川町周辺・錦町 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 球磨川 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫(2020年被災)+土砂 |
| 多良木町 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 球磨川 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫(2020年被災)+土砂 |
| 湯前町 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 球磨川 | – | 🔴 超警戒 | 🟠 孤立警戒 | 河川氾濫(2020年被災)+土砂+孤立 |
| 水上村 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 球磨川 | – | 🔴 超警戒 | 🔴 完全孤立 | 河川氾濫(2020年被災)+土砂+孤立 |
| 相良村 | 🟠 震度6強想定 | 🔴 球磨川氾濫 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫(2020年被災)+土砂 |
| 五木村 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 川辺川 | – | 🔴 超警戒 | 🔴 完全孤立 | 河川氾濫+土砂+孤立 |
| 山江村 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 球磨川 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫(2020年被災)+土砂 |
| あさぎり町 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 球磨川 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫(2020年被災)+土砂 |
| 多良木町周辺・免田 | 🟠 震度6強想定 | 🟠 球磨川 | – | 🟠 警戒 | – | 河川氾濫(2020年被災)+土砂 |
| 西原村周辺・御所浦 | 🟠 震度6弱想定 | 🟡 注意 | – | 🟠 警戒 | 🔴 完全孤立 | 高潮+孤立 |
【凡例】 🔴:極めて高い|🟠:高い|🟡:注意が必要
【重要】 熊本県全域で地震のリスクがあります。益城町など2016年被災地では地震、球磨川流域では2020年被災の教訓、阿蘇地域では火山と土砂、沿岸部では高潮。全市町村で備えが必要です。
🏠 地震リスク:2度の震度7という異常事態
2016年4月14日と16日、2度にわたる激震。熊本地震。マグニチュード6.5の前震、そしてマグニチュード7.3の本震。益城町では、2度とも震度7を観測しました。1つの地域で震度7が2回発生するのは、観測史上初めてのことでした。熊本県内で273名が犠牲になりました。
前震で「もう終わった」と安心して自宅に戻った住民を、本震が再び襲いました。多くの住宅が、前震で耐えた後、本震でとどめを刺されるように倒壊しました。この事実は、「一度大きな揺れが収まっても、油断は禁物」という教訓を私たちに残しました。
布田川断層帯・日奈久断層帯という活断層が、熊本市、益城町、御船町、嘉島町、甲佐町、宇土市、宇城市、大津町、菊陽町、西原村など広範囲を通過しています。これらの断層が動けば、再び大きな揺れが想定されています。
家具は固定していますか?耐震診断は受けましたか?非常持ち出し袋は玄関に置いていますか?1度目の揺れで安心せず、2度目、3度目に備える意識を持つことが欠かせません。
🌧️ 豪雨・河川氾濫リスク:球磨川氾濫の教訓
2020年7月、球磨川豪雨。記録的な豪雨により、球磨川が氾濫しました。人吉市、球磨村、相良村、山江村、あさぎり町など球磨川流域で大規模な浸水被害が発生しました。球磨村では、特別養護老人ホームが浸水し、入所者14名が犠牲になりました。県内全体で67名が亡くなりました。
球磨川は「日本三大急流」の一つに数えられる河川です。人吉市、球磨村、八代市など流域では、水位が急激に上昇し、避難する時間的猶予が非常に短いことが特徴です。
人吉市、八代市、球磨村、相良村、山江村、水上村、多良木町、湯前町、錦町、あさぎり町、五木村など球磨川・川辺川流域にお住まいの方は、大雨が続いた時、川の水位が上がり始めた時、早めの避難を徹底してください。警戒レベル3(高齢者等避難)が出る前に、自主避難を始めることが望まれます。
ハザードマップで自宅の浸水想定深を確認しておきましょう。1階が水没する可能性がありますか?避難場所と避難ルートを日頃から把握しておくことが欠かせません。
🌋 火山リスク:阿蘇山の脅威
阿蘇山は、世界最大級のカルデラを持つ活火山です。今も活発な火山活動を続けており、噴火時には降灰や噴石のリスクがあります。阿蘇市、南阿蘇村、高森町、産山村、小国町など阿蘇地域にお住まいの方は、噴火警戒レベルを常に意識することが求められます。
2016年の熊本地震では、南阿蘇村で大規模な土砂崩れが発生し、橋が崩落しました。多くの集落が孤立し、救助活動が困難を極めました。阿蘇地域は、火山と地震、土砂災害が複合するリスクの高い地域です。
噴火に備えて、防塵マスク、ゴーグル、ブルーシート、飲料水、非常食を用意しておきましょう。気象庁の噴火警戒レベルを定期的にチェックする習慣をつけることが大切です。
🌊 高潮リスク:有明海・八代海沿岸部の脅威
熊本県は、有明海と八代海という2つの海に面しています。台風接近時には、高潮による浸水のリスクがあります。八代市、宇城市、玉名市、長洲町、天草市、上天草市、苓北町、水俣市、芦北町、津奈木町など沿岸部にお住まいの方は、台風接近時に高潮警報へ注意を払うことが重要です。
満潮の時刻と台風の接近が重なると、特に危険です。窓ガラスの飛散防止対策、雨戸やシャッターの確認、燃料の確保を、台風接近前に必ず済ませておきましょう。
⛰️ 土砂災害・孤立リスク:山が崩れる瞬間
南阿蘇村、阿蘇市、高森町、産山村、小国町、南小国町、山都町、五木村、水上村、美里町、芦北町、天草市、上天草市、苓北町など山間部・離島部を抱える市町村では、豪雨時に土砂災害が発生しやすい地形です。
2016年の熊本地震では、南阿蘇村で大規模な土砂崩れにより、多くの集落が長期間孤立しました。道路が寸断されれば、支援が届くまで数日を要する可能性があります。
崖の近く、沢沿い、急傾斜地にお住まいの方は、大雨が続いた時、山の様子を注意深く観察してください。小石が落ちてくる、水が濁る、地鳴りがする。これらは土砂災害の前兆です。自治体の避難情報を待たずに、明るいうちに避難する行動が命を守ります。
孤立が想定される地域にお住まいの方は、最低7日分、可能であれば10日分以上の備蓄を心がけてください。
💡 土砂災害ハザードマップは「わがまちハザードマップ」で確認できます。
熊本県の災害特性|なぜリスクが高いのか?
熊本県が複合的な災害リスクを抱える理由は、5つの要因が重なっているからです。
まず、布田川断層帯・日奈久断層帯という活断層の存在。2016年の熊本地震では、前震・本震の2度にわたり震度7を観測するという、観測史上初めての事態が発生しました。
次に、球磨川という急流河川の存在。2020年の球磨川豪雨では、67名が犠牲になりました。水位上昇の速さが、避難の難しさに直結しています。
さらに、阿蘇山という世界最大級のカルデラ火山の存在。噴火のリスクに加え、地震による土砂災害と孤立が複合するリスクがあります。
そして、有明海・八代海という2つの海に面していること。台風接近時には、高潮による浸水のリスクがあります。
最後に、県土の多くを山間部・離島部が占めていること。豪雨時の土砂災害、道路寸断による孤立のリスクが各地に存在します。
この5つの要素が重なり、熊本県は「地震・河川氾濫・火山・高潮・土砂災害・孤立」の複合リスクを抱える地域なのです。
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災害から命を守るには、正確な情報を素早く入手することが欠かせません。以下の公式サービスを役立ててください。
熊本県防災情報プラットフォーム では、避難情報、避難所の開設状況、気象警報、各市町村のハザードマップなどを提供しています。地震や豪雨、火山に関する情報や、災害発生時の行動指針も掲載されています。
熊本県防災メール は、熊本県の防災情報メール配信サービスです。地震情報、気象警報、避難情報などをメールで受信できます。登録は無料です。
各市町村のハザードマップ も必ず確認しておいてください。「熊本市 ハザードマップ」「人吉市 ハザードマップ」などで検索すれば、詳細な洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域、避難場所を確認できます。
わがまちハザードマップ(国土交通省) は、住所を入力するだけで、洪水、土砂のリスクを確認できる全国統一システムです。熊本県のすべての市町村に対応しています。
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※都道府県 → 市区町村を選択して、最新のハザードマップを確認できます。
気象庁 火山情報 では、阿蘇山の最新の火山活動状況を確認できます。噴火警戒レベルや降灰予報も提供されています。
これらを日頃から確認し、家族全員がアクセスできるようにしておくことが望まれます。
過去25年の主要災害|教訓を未来に活かす
2020年 球磨川豪雨|67名犠牲
2020年7月、球磨川豪雨。記録的な豪雨により、球磨川が氾濫しました。人吉市、球磨村など球磨川流域で大規模な浸水被害が発生し、特別養護老人ホームが浸水し、入所者14名が犠牲になりました。県内全体で67名が亡くなりました。
この豪雨は、「急流河川における避難の難しさ」を県民に突きつけました。球磨川・川辺川流域にお住まいの方は、大雨が続いた時、早めの避難を徹底してください。
2016年 熊本地震|273名犠牲、2度の震度7
2016年4月14日と16日、熊本地震。マグニチュード6.5の前震、そしてマグニチュード7.3の本震。益城町では、2度とも震度7を観測しました。熊本県内で273名が犠牲になりました。
南阿蘇村では大規模な土砂崩れが発生し、橋が崩落しました。熊本城の石垣も各所で崩落しました。この地震は、「一度の揺れで安心してはいけない」という教訓を私たちに残しました。家具の固定、耐震診断、非常持ち出し袋の準備を、2016年の教訓を胸に進めてください。
今日からできる備え|命を守る3つのアクション
1. ハザードマップで自宅の危険度を確認する(5分)
「わがまちハザードマップ」または「お住まいの市町村名 ハザードマップ」で検索してみてください。洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域、火山災害想定区域。この3つを確認することが望まれます。
自宅が球磨川・川辺川の近くにある場合は、浸水想定深を把握しておいてください。阿蘇地域にお住まいの場合は、火山災害想定区域を確認しましょう。避難場所と避難ルートを日頃から把握しておくことが欠かせません。
2. 避難場所までの時間を測る(30分)
実際に歩いて避難場所まで行ってみてください。スマホで時間を計測し、実際のルートを確認します。夜間、雨天時も想定してみましょう。高齢者や子供のペースで歩いた場合、何分かかりますか?
球磨川など急流河川の氾濫は、水位上昇が非常に速いことが特徴です。警戒レベル3が出た時点で、即座に避難行動へ移すことが望まれます。
3. 家族で避難ルールを決める(10分)
「地震が来たらどこに集合するか」「大雨で川が氾濫しそうな時はどうするか」「阿蘇山の噴火警戒レベルが上がったらどうするか」。具体的な場所と行動を決めておいてください。連絡手段も確認しておきましょう。災害用伝言ダイヤル171の使い方を、家族全員が知っていますか?
非常持ち出し袋は玄関に置いていますか?中身は確認しましたか?家具は固定していますか?7日分以上の備蓄はありますか(孤立想定地域は10日分以上)?1度目の揺れで油断せず、備えを習慣にしていきましょう。
まとめ|熊本県民が今すぐやるべきこと
熊本県は、地震、河川氾濫、火山、高潮、土砂災害、孤立の複合リスクを抱える地域です。2016年の熊本地震では、273名が犠牲になり、震度7を2度観測するという異常事態が発生しました。2020年の球磨川豪雨では、67名が犠牲になりました。
これらは、決して過去の話ではありません。次の災害は、明日かもしれません。
布田川断層帯・日奈久断層帯が動けば、再び大きな揺れが想定されています。球磨川・川辺川は、豪雨時に水位が急激に上昇し、広範囲で浸水被害が発生する可能性があります。阿蘇山は今も活発な活動を続け、噴火のリスクがあります。有明海・八代海沿岸部では、高潮による浸水のリスクがあります。
最低限の備蓄量:
- 水:7日分以上(孤立想定地域は10日分以上)
- 食料:7日分以上(孤立想定地域は10日分以上)
- 医薬品:普段より多めのストック
- 火山対策:防塵マスク、ゴーグル、ブルーシート
今週やること:
- ハザードマップで自宅のリスクを確認
- 避難場所と避難ルートを確認
- 非常持ち出し袋の確認
- 家族で避難ルールを確認
- 7日分以上の備蓄を確認(孤立想定地域は10日分以上)
- 家具の固定
- 火山噴火に備えて防塵マスクとゴーグルを準備
備えに関する具体的なリストと、家族構成別の必要量については、以下の記事で詳しく解説しています。
📦 防災の全体像をまとめて確認したい方へ
各都道府県記事では地域特有のリスクを解説していますが、 まずは「最低限そろえるべき防災用品」を一覧で把握しておくことも重要です。
▶ 防災グッズ12点チェックリストを見る2016年、2020年の教訓を無駄にしないでください。今日から一歩を踏み出しましょう。それが、あなたと大切な人の命を守る第一歩です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 熊本県で最も危険な災害は?
地震です。2016年の熊本地震では、益城町で震度7を2度観測するという観測史上初めての事態が発生し、273名が犠牲になりました。球磨川流域では河川氾濫(2020年67名犠牲)、阿蘇地域では火山と土砂災害、沿岸部では高潮が代表的なリスクです。
Q2. 熊本地震の「2度の震度7」から学ぶべき教訓は?
最も重要な教訓は、「一度大きな揺れが収まっても油断しない」ことです。前震で自宅に戻った住民の多くが、本震で被害に遭いました。1度目の揺れの後も、余震や本震に備えて、安全な場所での避難生活を続ける判断が重要です。
Q3. 球磨川豪雨(2020年)から学ぶべき教訓は?
最も重要な教訓は、「急流河川は水位上昇が非常に速い」ことです。警戒レベル3(高齢者等避難)が出る前に、自主避難を始めることが望まれます。特別養護老人ホームなど要配慮者施設では、より早い段階での避難判断が求められます。
Q4. 阿蘇山が噴火した場合、どう対応すべきですか?
防塵マスク、ゴーグル、ブルーシートを用意しておきましょう。気象庁の噴火警戒レベルを定期的にチェックし、レベルが上がったら行政の避難指示に従ってください。2016年の熊本地震では、南阿蘇村で土砂崩れにより集落が孤立しました。火山と土砂災害、孤立が複合するリスクを認識しておくことが大切です。
Q5. 球磨川・川辺川沿いに住んでいます。洪水・氾濫発生時、まず何を確認すべき?
自治体からの「警戒レベル情報」をチェックしてください。高齢者など避難に時間がかかる人はレベル3、全員避難対象はレベル4が目安です。あらかじめハザードマップで自宅が浸水想定区域か確認し、該当する場合は事前に避難ルートと持ち出し品を準備しておくことが望まれます。
Q6. 山間部・離島部(南阿蘇村・五木村・天草市など)に住んでいる場合、孤立への備えは?
最低7日分、可能であれば10日分以上の水・食料・医薬品を備蓄してください。2016年の熊本地震では、南阿蘇村で道路が寸断され、集落が長期間孤立しました。携帯トイレやカセットコンロも、日頃から準備しておくことが欠かせません
熊本県の災害・防災について、情報やご意見をお聞かせください。サイト自体も、さらに充実したものにいたします。


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