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2018年7月7日早朝、大洲市の住民は異変に気づきました。いつもは穏やかな肱川の水が、見る見るうちに増えていったのです。
午前6時、水位は8.11mに到達。堤防を越えた水が、市街地に流れ込み始めました。「まだ大丈夫」と思っていた住民も、慌てて2階に避難しましたが、すでに道路は冠水。逃げ場を失った人たちもいました。約3,100戸が浸水し、西予市野村町では5名の方が犠牲になりました。愛媛県全体では、死者27名、関連死5名という甚大な被害でした。
これは、わずか6年前の出来事です。
愛媛県は温暖な瀬戸内気候に恵まれた地域ですが、南海トラフ地震による津波、豪雨による河川氾濫、四国山地に面した地域での土砂災害。複数のリスクが重なる地域でもあります。
本記事では、愛媛県で過去20年に起きた災害と、あなたの住む市町の具体的なリスクを解説します。まず、あなたの地域の危険度を確認してください。

あなたの市町の災害リスク診断【20市町完全マップ】
愛媛県の災害リスクは、大きく分けて3種類あります。沿岸部を襲う津波、平野部に被害をもたらす河川氾濫、そして山間部で発生する土砂災害です。あなたの住む市町がどのリスクに晒されているのか、以下の表で確認してください。
🔴 超高リスク地域(複数災害が重複)
| 市町 | 津波 | 河川氾濫 | 土砂 | 最大の脅威 |
|---|---|---|---|---|
| 大洲市 | – | 🔴 肱川3,100戸浸水実績 | 🟠 警戒 | 河川氾濫 |
| 西予市 | – | 🔴 肱川650戸浸水実績 | 🔴 超警戒 | 河川+土砂 |
| 宇和島市 | 🟠 10m級想定 | 🟡 注意 | 🟠 警戒 | 津波+土砂 |
| 愛南町 | 🟠 10m級想定 | 🟡 注意 | 🟠 警戒 | 津波 |
🟠 高リスク地域
| 市町 | 津波 | 河川氾濫 | 土砂 | 最大の脅威 |
|---|---|---|---|---|
| 松山市 | 🟡 1-3m想定 | 🟠 重信川 | 🟡 注意 | 河川氾濫 |
| 今治市 | 🟡 1-3m想定 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 津波 |
| 新居浜市 | 🟡 1-3m想定 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 津波 |
| 八幡浜市 | 🟠 津波到達 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 津波 |
| 東温市 | – | 🟠 重信川 | 🟡 注意 | 河川氾濫 |
| 内子町 | – | 🟡 注意 | 🔴 超警戒 | 土砂災害 |
| 久万高原町 | – | 🟡 注意 | 🔴 超警戒 | 土砂災害 |
🟡 中リスク地域
| 市町 | 津波 | 河川氾濫 | 土砂 | 最大の脅威 |
|---|---|---|---|---|
| 西条市 | 🟡 1-3m想定 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 津波 |
| 四国中央市 | 🟡 1-3m想定 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 津波 |
| 伊予市 | 🟡 1-3m想定 | 🟡 注意 | 🟡 注意 | 津波 |
| 上島町 | 🟡 1-3m想定 | – | 🟡 注意 | 津波 |
| その他7市町 | (表は省略可) |
【凡例】 🔴:極めて高い(即避難レベル)|🟠:高い(警戒レベル)|🟡:中程度(注意レベル)
🌧️ 河川氾濫リスク:2018年の記憶
2018年7月7日早朝、大洲市の住民は異変に気づきました。肱川の水位が急上昇していたのです。午前6時、水位は8.11mに到達。堤防を越えた水が市街地に流れ込みました。1階部分は完全に水没し、2階まで浸水した家屋も多数ありました。約3,100戸が浸水し、浸水面積は1,400ヘクタール。東京ドーム約300個分の広さです。
西予市野村町では、さらに深刻な事態が起きていました。肱川支流のダム放流により、急激に水位が上昇。約650戸が浸水し、5名の方が逃げ遅れて犠牲になりました。「まだ大丈夫」と思っていた方々が、避難する間もなく水に飲まれました。
肱川流域にお住まいの方は、この記憶を風化させてはいけません。大雨が続いた時、川の水位が上がり始めた時、「まだ大丈夫」は禁物です。警戒レベル3(高齢者等避難)が出る前に、自主避難を始めてください。
松山市や東温市を流れる重信川も、豪雨時には氾濫のリスクがあります。流域に人口が集中しているため、浸水被害が発生すると甚大な影響が出ます。ハザードマップで自宅の浸水想定を必ず確認してください。
🌊 津波リスク:南海トラフの脅威
宇和海沿岸の宇和島市と愛南町では、南海トラフ巨大地震により最大10m級の津波が想定されています。1946年の南海地震では、宇和島市や八幡浜市で家屋の流失や倒壊が発生しました。津波は必ず来ます。それは、いつ来るかの問題です。
松山市、今治市、新居浜市など瀬戸内海側の市町でも、1-3m程度の津波が予測されています。「瀬戸内海だから大丈夫」と思ってはいけません。1mの津波でも、人は流されます。沿岸部にお住まいの方は、揺れを感じたら即座に高台へ避難してください。
⛰️ 土砂災害リスク:山が崩れる瞬間
四国山地に面した久万高原町、内子町、西予市、宇和島市吉田町では、豪雨時に土砂災害が頻発します。2018年の西日本豪雨でも、各地で土砂崩れが発生し、道路が寸断されました。山間部の集落は孤立し、救助が届くまで数日かかった地域もありました。
崖の近く、沢沿い、急傾斜地にお住まいの方は、大雨が続いた時、山の様子を注意深く観察してください。小石が落ちてくる、水が濁る、地鳴りがする。これらは土砂災害の前兆です。自治体の避難情報を待たずに、明るいうちに避難してください。
🧭 お住まいの地域のハザードマップをチェック
「わがまちハザードマップ」では、全国の市区町村の洪水・津波・土砂災害などの
ハザードマップをまとめて確認できます。まずは自分の地域を検索してみましょう。
※都道府県 → 市区町村を選択して、最新のハザードマップを確認できます。
愛媛県の災害特性|なぜリスクが高いのか?
愛媛県が複合的な災害リスクを抱える理由は、4つの要因が重なっているからです。
まず、南海トラフ地震の震源域に近いこと。30年以内に70-80%の確率で発生すると予測されているこの巨大地震は、M9クラスの規模です。宇和海沿岸では強い揺れと大津波、瀬戸内海側でも津波被害が想定されています。
次に、大河川による氾濫リスク。肱川、重信川などの大河川は、豪雨時に広範囲で氾濫します。2018年の西日本豪雨がその典型例です。平野部に人口が集中しているため、被害規模が大きくなります。
さらに、四国山地に面した急峻な地形。豪雨が続くと、土砂崩れや土石流が発生しやすい地域です。山間部の集落は孤立のリスクが高く、救助が遅れる可能性があります。
最後に、台風の通り道であること。2004年には台風16号と18号が相次いで襲来し、松山市や今治市で暴風と高潮の被害が発生しました。港湾施設や農業への影響も大きく、復旧に時間がかかりました。
この4つの要素が重なり、愛媛県は複合災害のリスクが高い地域なのです。
📱 公式情報を今すぐ確認しよう
災害から命を守るには、正確な情報を素早く入手することが不可欠です。以下の公式サービスを、今すぐ確認してください。
愛媛県の公式災害ポータルサイトを活用し、
自宅の浸水想定を必ず確認しておきましょう。
愛媛県防災ポータルサイト では、避難情報、避難所の開設状況、気象警報、各市町のハザードマップなどを提供しています。台風が接近している時、大雨が続いている時は、毎日このサイトを確認してください。ブックマークに登録し、家族全員がアクセスできるようにしておきましょう。
今治市ハザードマップ をはじめ、各市町が独自のハザードマップを公開しています。「今治市 ハザードマップ」「松山市 ハザードマップ」などで検索すれば、詳細な浸水想定や避難場所を確認できます。お住まいの市町名とハザードマップで検索し、今すぐ確認してください。
わがまちハザードマップ(国土交通省) は、住所を入力するだけで、洪水、土砂、津波のリスクを確認できる全国統一システムです。愛媛県のすべての市町に対応しており、過去の災害履歴も閲覧できます。
Yahoo!防災速報アプリ は、プッシュ通知で避難情報を受信できます。今すぐダウンロードし、現在地を登録してください。
この4つを今日中に確認してください。それが、命を守る第一歩です。
過去20年の主要災害|教訓を未来に活かす
2018年 西日本豪雨(肱川氾濫)|死者27名の教訓
2018年7月、台風7号と梅雨前線の影響で、愛媛県では記録的な豪雨となりました。大洲市では肱川の水位が観測史上最高の8.11mに達し、約3,100戸が浸水。西予市野村町でも約650戸が浸水し、5名が犠牲になりました。愛媛県全体では死者27名、関連死5名という甚大な被害でした。
多くの住民が「まだ大丈夫」と思っている間に、水位は急上昇しました。避難指示が出た時には、すでに道路が冠水し、避難できない状態になっていた地域もありました。この災害は、早期避難の重要性を私たちに教えてくれました。「警戒レベル3で避難開始」。これを合言葉にしてください。
1946年 南海地震|津波の記憶
1946年12月、紀伊半島沖を震源とするM8.0の南海地震が発生しました。愛媛県沿岸部にも津波が到達し、宇和島市や八幡浜市で家屋の流失や倒壊が発生しました。この地震から約80年。次の南海トラフ地震は、いつ来てもおかしくありません。
2004年 台風16号・18号|暴風と高潮
2004年8月から9月にかけて、台風16号と18号が相次いで愛媛県を襲いました。松山市や今治市を中心に暴風と高潮が発生し、沿岸部の港湾施設が被害を受けました。農業被害も大きく、特に柑橘類の落果が深刻でした。台風は毎年来ます。備えを怠ってはいけません。
今日からできる備え|命を守る3つのアクション
1. ハザードマップで自宅の危険度を確認する(5分)
今すぐ、「わがまちハザードマップ」または「お住まいの市町名 ハザードマップ」で検索してください。津波浸水想定区域、洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域。この3つを確認してください。自宅の標高も確認しましょう。もし浸水想定区域に入っていたら、避難場所と避難ルートを今日中に決めてください。
2. 避難場所までの時間を測る(30分)
実際に歩いて避難場所まで行ってください。スマホで時間を計測し、実際のルートを確認します。夜間や雨天時も想定してください。高齢者や子供のペースで歩いた場合、何分かかりますか?肱川流域にお住まいの方は、水位が上がり始めてから避難するのでは遅いかもしれません。早めの避難を心がけてください。
3. 家族で避難ルールを決める(10分)
「大雨が続いたらどこに避難するか」「津波警報が出たらどこに集合するか」。具体的な場所を決めてください。連絡手段も確認しましょう。災害伝言ダイヤル171の使い方を、家族全員が知っていますか?避難のタイミングも決めておきましょう。警戒レベル3が出たら、すぐに避難を始める。これをルールにしてください。
まとめ|愛媛県民が今すぐやるべきこと
愛媛県は、津波、河川氾濫、土砂災害の複合リスクを抱える地域です。2018年の西日本豪雨では27名が犠牲になり、肱川流域では数千戸が浸水しました。南海トラフ巨大地震は、30年以内に70-80%の確率で発生すると予測されています。
「いつか備えよう」では遅いのです。今日この記事を読んだあなたが、まず行動してください。
今日やること:
- ハザードマップで自宅のリスクを確認
- 愛媛県防災ポータルをブックマーク
- 避難場所への道順を確認
今週やること:
- 家族で避難ルールを決める
- 実際に避難場所まで歩いてみる
- 防災グッズを揃え始める
避難時に何を持ち出すべきか、自宅に何を備蓄すべきか。具体的なリストと、家族構成別の必要量については、以下の記事で詳しく解説しています。
各都道府県記事は地域特有のリスク解説ですが、まずは「最低限そろえるべき防災用品」を一覧で押さえておくと迷いません。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 愛媛県で過去に最も大きな被害を出した災害は?
2018年の西日本豪雨です。大洲市や西予市で肱川が氾濫し、県内で死者27名、関連死5名が発生しました。住宅浸水は約3,750戸に及び、孤立集落も多数発生しました。
Q2. 南海トラフ地震が起きた場合、愛媛県にはどのくらいの津波が来ますか?
宇和海沿岸(宇和島市・愛南町)では最大10m級の津波が想定されています。瀬戸内海側の松山市や今治市でも1-3m程度の津波が予測されており、全県的に津波避難対策が必要です。
Q3. 豪雨災害に特に注意が必要な地域は?
肱川流域の大洲市・西予市、重信川流域の松山市・東温市です。2018年の西日本豪雨では肱川流域で甚大な被害が発生しました。大雨時には早めの避難が推奨されます。
Q4. 山間部で注意すべき地域は?
久万高原町、内子町、宇和島市吉田町、西予市などでは土砂災害警戒区域が多数あります。雨が長引いた場合は、避難勧告が出る前に自主的に避難することが大切です。
Q5. 愛媛県で推奨される家庭の備蓄量は?
最低3日、可能であれば7日分の水・食料備蓄が推奨されています。西日本豪雨では物流が途絶したため、1週間以上自力で生活できる備えが必要です。
Q6. ハザードマップはどこで確認できますか?
愛媛県防災ポータルサイト、各市町の公式サイト、または国土交通省の「わがまちハザードマップ」で確認できます。住所を入力するだけで、数分で確認可能です。
愛媛県の災害・防災について、情報やご意見をお聞かせください。サイト自体も、さらに充実したものにいたします。


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